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奮闘日記
(2001/05/21)
機械化の表と裏
パソコンが調子悪い。モデムが壊れたのか、外につながりません。故障してみると、つくづく邪魔ですね。そこで(というわけでもないけど)今回はキカイの話です。
本屋にもPOSレジとかハンディターミナルとかパソコンとかあります。あれの良い所は、まず検索が簡単。本屋の仕事のうちで「問い合わせ」というのは店が大きくなればなるほど大変です。パソコンがあれば総目録を買わずに済む(売れなくなって困るという話もある)。取次の検索センターに電話しなくても済む。進んでるところなんか、売場に端末を置いといて、お客さんにやらせちゃう。次に売上の集計が楽。今週のベスト10は、ひい、ふう、みいなどとスリップを数えなくてもいい。さらに、返品伝票の作成が楽。冊数や金額を計算したり、版元別、種類別にわけたりする手間はない。コードさえ見てればいい。この間も大塚、田村書店の閉店で朝から晩までぶっつづけで返品をやりましたけど、手書きでやるのを想像したら気が遠くなっちゃう。
このように良い点はいろいろあります。それじゃあ、悪い点は、というといろいろ作業が簡単になってしまったということ。え?簡単ならばいいじゃないと思うかも知れませんが、そうとも言い切れない。どういうことかというと、簡単すぎて扱った本が頭に残らない。昔だって扱った本すべてを覚えてる人はいなかったかも知れませんが、新刊をノートに書いておいたり、返品伝票を手で書いたりしていると、どこかに引っかかる。お客さんに聞かれると、どこにあるとか今はないとか、ピンと来る(こともある)。
売行の把握にしたって、冊数の多い順に並んだ一枚の紙よりも、スリップの束を一枚ずつ見たほうが発見があるような気がする。沢山売れている本はそれでもいいんです。合計されてこれだけですってまとめてあるからわかりやすい。でもそれ以外の一冊しか売れてない本は、スリップだと「おお、やっと売れたか!」と思うけど、一覧表の一行だと見逃しちゃう。記録が残るから後で調べることもできるけど、できればちょっと変わった色のスリップで、それがきっかけで記憶に残ったほうがいい。でもこれは取替え可能なアルバイトでやっていくのには向いていない。だって、いくら記憶に残っても、その人の記憶は他の人と共有できないですから。
そんなこんなで、よくわかりませんが、これからも機械化は進むでしょう。新刊点数も増えているし、これは止められない。売上の即時把握、全国平均(あるいは大手チェーン)との比較による売れ筋発掘、死に筋排除、回転数による商品選定。でもこれだけではコンビニ化です(しかも品切れの多いコンビニ)。本屋はよその店と違わないとつまらないと言われるのだから機械化の表と裏を両方見て店を作らないとね。
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