「普通」とは何なのか?
就職活動でつまづき、何者にもなれない自分に悩み、思いつめた彼が選んだ道は自営業。
「キミは若い。可能性に満ち溢れている!むしろ可能性しかない、といったほうが正しい!!キミは何にでもなれる!!!」
と周りから持ち上げられ「んなわけねーだろ」と心の中で毒づいている人にはもちろん、
すでに何者かになって久しいひとにも、
自分が何者でもなかったあの頃を思い出して読んで欲しい一冊。
著者が喫茶店を開いてなんとか軌道にのせるまでに
いかにも現代の話らしく、
ツイッターが大きな役割を果たしています。
アイディアを得るのも、
目標をイメージするのも、
資金を得るのも、
お客さんを集めるのも
すべてソーシャルメディアが当たり前にある現代の話です。
でもこれはそんな「デジタルネイティブ」による、いかにも現代風の成功譚ではありません。
かれの悩み、自惚れと挫折、悪戦苦闘ぶりは
今も昔も変わらない
普遍的なものだと感じました。
だから多くの人に読んでもらいたい。
喫茶店を開くつもりがなくても。
胸がキューンとします。
(お店をやっているひとが読むと、胸が苦しくなりすぎるかもしれないので、注意してください)
(笈)
『しょぼい喫茶店の本』
池田達也
百万年書房
1400円+税
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