『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン 創元推理文庫
暗黒版 暮しの手帖
少女メリキャットは姉のコンスタンスと、他の家族が皆殺しにされた屋敷に住み続けている。村人たちから忌み嫌われながらも姉妹は静かに幸せに暮らしていた。あの男がやってくるまでは‥‥。物語からにじみ出る禍々しさに肌は粟立ち、登場人物がみんな歪んでいて誰に感情移入もできず、憎悪の応酬に暗澹とする。読後感は当然いや~な感じ。けれどもここに描かれた魅惑の隠遁ライフは、家ガールならば思わずウットリするに違いない。保存食に関する記述など、最近『WECK』のガラス瓶がブームの往来堂で働く者として見逃せません。(尾仲由布子/往来堂書店)
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