『原民喜童話集』(イニュニック / 未明編集室)
広島で被爆し、その体験をもとした「夏の花」が代表作の原民喜。
彼のはじめての童話集です。
童話が1冊、
もう1冊は、蜂飼耳さん、竹原陽子さん、須藤岳史さん、「蟲文庫」の田中美穂さんらによるエッセイや、
編集を手掛けた外間隆史さんが、原民喜の甥で著作権継承者の原時彦さんへの取材も収録。
「澄みきった童話」とあります。
とてもゆったりと流れる時間の中で、丁寧に切り取られた日常。
美しい情景がいつまでも心に残る作品です。
宝箱のよう!
追われる日々に、ぜひ手にとって、時間を取り戻してみてください。
(ムラタタカコ)
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