『あなたのために』
詩:岩谷時子 絵:宇野亞喜良
888ブックス(ハチミツブックスと読むそうです)
2017.10刊/1,500円 + 税
かわいらしい本が入荷している。
と思って手に取ってみると、すばらしい本だった。
文庫サイズの小さな本を開くと、岩谷時子さんと宇野亞喜良さんの感性がふわふわっとあふれました。もくもく不思議な白い煙が手からこぼれるみたいに。
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<出版社より内容紹介>
昭和を代表する作詞家とイラストレーターが織り成す詩画集。
1970年に山梨シルクセンター(現サンリオ)から出版された岩谷時子の詩と宇野亞喜良の挿絵による詩画集「あなたのために」を当時とほぼ同じ形で復刊しました。昭和を代表する作詞家とイラストレーターのタッグで、せつなく幻想的な恋が表現されています。コンパクトサイズのギフトブックとして刊行された本書は40年以上の時を経ても今なお、瑞々しい感性に溢れた1冊です。復刻にあたり、1970年前後に描かれた宇野の絵をカバー裏にレイアウトしました。
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宇野亞喜良さんはご存知のとおり、イラストレーターでありアートディレクターであり舞台美術もこなす、自由で活気のある昭和期グラフィック界のカリスマ。
10代の終わりに宇野亞喜良さんや横尾忠則さんが手掛けた天井桟敷のポスターをはじめて見たときは、知らない世界があることを知る衝撃がありました。
前衛かがやしき時代への憧れの火が、現代も消えていないのは、あの時代の本気の芸術の炎を、誰もが感じているからなのでしょうか。
そして岩谷時子さん。訳詩・作詞の曲がこんなに。代表作は愛の讃歌、月影のナポリ、ラストダンスは私に、ふりむかないで、恋のバカンス、サン・トワ・マミー、君といつまでも、ほんきかしら、恋の季節、男の子女の子・・・、と歌い継がれている曲ばかり。愛の讃歌では「ただ命のかぎり私は愛したい」と言い、サントワマミーでは「二人の恋は終わったのね 悲しくて目の前が暗くなる」ですもの。ストレートだなぁ、気持ちいいなぁ、すごい人だなぁ、知らなかったなぁ。
しかもお財布にやさしいお値段。888ブックスさん、ありがとう!!と言いたい。
自分用とプレゼント用にどうぞ。
(ま)
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