好きなことを仕事にする…

"<『デザインの仕事』寄藤文平
"<『デザインの仕事』寄藤文平

<好きなことを仕事にするってどういうことだろう。>
そう、帯に書いてあります。


そんな思索は休むも同じだという考えもあるでしょうし、好きなことが仕事だなんてラッキーだという考えもあるでしょう。それに、好きなことへの純粋を貫くうちに辛くなることもあるわけですし。

本書は、寄藤さんが15年来仕事をしてきた木村さんに、絵を描き始めた子供の頃から現在までに感じたことや考えたことを話し、さらにはこの本をつくる意義や迷い(自分の話が何か役に立ったりするのか)も話しながら、それを木村さんが聞き書きしてまとめた構成になっています。

いろいろな肩書きを持つ寄藤さんは、仕事をはじめたばかりの頃「デザインとは何か」ばかり考えていて、仕事をしていく中で気がつくと「デザインにとって自分とは何か」について考えるようになっていたといいます。取材中、その率直な思いを受け止めた木村さんは、それを<「何をするのか」から「誰になるのか」ということではありませんか?>という言葉で問い直す。

著者は、木村さんの言葉(問い)を受けて、こう思います。
<うまく言えませんが、僕はその問いの中に未来的なものを感じました。仕事とはつまり、そういう変化のことなのかもしれない。 /まえがきより>

頭ではわかっているようでもこの境地は、年齢を重ねるとか、継続する途上において実感できることのような気がします。そして対話とは不思議。“あいだ”で化学反応した火花がほんの一瞬ヒントを照らすこともある。

現代は、男性も女性も肩を並べて外貨を稼ぐ社会の歯車として仕事の責任を負っている時代だと思います。だからきっとこのことについては、そこの男性諸君も、そちらの女性陣も、今日もうすぼんやり考えながら暮らしているのはないでしょうか。
この本との“あいだ”に、ほんの一瞬、火花がヒントを照らしてくれるといいな。 (ま)

『デザインの仕事』
著者:寄藤文平 聞き書き:木村俊介
1,300円 + 税/講談社


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カテゴリ: 美術部,本の紹介

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