大切なのは想像力「i」西加奈子

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『i』西加奈子 ポプラ社

十代の心の有り様が生々しく蘇ってくる、すごい筆力だ。

複雑な生い立ちから、必要以上に周囲との距離の取り方に悩み、
主人公は最初「i」(虚数)の「存在しない数」という存在と自分を重ね合わせます。
やがて、想像上の存在だから存在しない、のではなく、想像し得たからこそ存在するのだ!
と気づくまでの道のりを、主人公の様々な葛藤を通して、私たちも追体験することになります。
他者への想像力が衰え、不寛容がはびこる現代に、読まれてほしい一冊!
そう、大切なのは、想像力。

思えば僕も、世の中の役に立ちたいと、真剣に考えていたなぁ。
主人公のように、虐げられた人と比較して、自分は不当に幸せである、なんて悩みはしなかったけれど。
今の自分も、それなりに頑張ってはいるつもりですが。。。

文章はどこまでも飾り気がなく、ストレート。
単純明快で、力強く、伸びがあり、決して媚びることがない。いいです。

【芋づる式読書】
『虚数の情緒』(東海大学出版会)静謐な数学の美しさとそこから広がる豊かな世界への大きな入り口みたいな本。
『テヘランでロリータを読む』(白水社)作中、重要なきっかけとなる実在の本
『紛争・対立・暴力』(岩波ジュニア新書)世の中で起きていることを知らないままでいいはずがない。コンパクトにまとまった最新の情報。




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