【週間文庫売上BEST10】2022/5/6-12 『掃除婦のための手引き書』『本にだって雄と雌があります』ほか



 

1、佐伯泰英『風に訊け 空也十番勝負(七)』文春文庫

一位はやはり佐伯泰英書き下ろし新刊。昨年末に再始動したシリーズ『空也十番勝負』の七作目です。

九月には八作目が刊行される模様。加えて6〜8月は『新酔いどれ小籐次』シリーズ完結に向けて三ヶ月連続刊行されるとのこと。

その速筆ぶりには毎度驚かされます。

 

2、アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』岩波現代文庫

先週に引き続きランクイン。この本がしっかり着実に売れ続けてくれているという事実に、ただただ救われます。

 

3、吉森大祐『うかれ堂騒動記 恋のかわら版』小学館文庫

ご近所作家さんの初文庫書き下ろし作品!

谷根千界隈の時代小説読みの方々、必読ですよ!

 

4、原田ひ香『三千円の使い方』中公文庫

『ランチ酒』の原田ひ香さんによる家族小説。いまメチャクチャ売れてます。当店だけでも100冊越え!

親子3代の話と聞いて、真っ先に浮かぶのはひとつ前の朝ドラ「カムカムエブリバディ」でしょうか。

なるほど、それもヒットの要因のひとつなのかな、などと勝手に思っていたり。

 

5、小林弘幸『整える習慣』日経ビジネス人文庫

日経ビジネス人文庫。あまり聞き馴染みはないかもしれませんが、実は20年以上前からあるレーベルです。

そういえば最近、新しい文庫レーベルが立て続けに創刊されていますね。

光文社のノンフィクション・学術系レーベル「光文社未来ライブラリー」や、ミステリ・SFなどでお馴染み東京創元社の文芸レーベル「創元文芸文庫」など…。

後者は創刊一発目に実写化で話題の『流浪の月』を据えるなど、かなり力が入っています。要注目ですよ!

 

6、三島由紀夫『復讐 三島由紀夫×ミステリ』河出文庫

数多いミシマ作品の中から短編ミステリに絞って集めた作品集が改題復刊。

『生きてしまった 太宰治×ミステリ』も同時刊行されました。

 

7、ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』講談社文庫

まだまだ売れてますよ!

最近ようやく『すべての月、すべての年』を読みはじめました。

「神は細部に宿る」のならば、彼女の小説は八百万の神々がぎっしり詰め込まれた小箱のよう。

読み終えたときにはきまって、うっとりとしたため息を漏らさずにはいられません。

未体験の方はまず文庫から、ゆっくり味わってみてください。

 

8、中島京子『夢見る帝国図書館』文春文庫

待望の文庫化!上野が舞台の図書館物語です。

実は僕もまだ未読。いずれ、と思っているうちに文庫化してしまったパターンですね。

文庫化なんて待ってられないやい!なんて普段言っておきながら、うっかり文庫化の方からやってきてくれることもしばしば。

 

9、原田マハ『暗幕のゲルニカ』新潮文庫

引き続き売れております原田マハ作品。

そういえば最近、SB新書の『妄想美術館』(ヤマザキマリさんとの共著)を買って読んでおりますよ。

図版が豊富で、懇切丁寧な注も添えられているので、予備知識がなくても楽しく読めます。



 

10、小田雅久仁『本にだって雄と雌があります』新潮文庫

高橋激推しの一冊。しつこく積んでいた甲斐もありランクイン!やったね。

本屋大賞の2次投票で読んだ『残月記』に打ちのめされ、こちらも買って読んでみましたが、衝撃。

500ページ近い大長編ですが、一気に読み切ってしまいました。

枝葉の伸びよう、脱線に次ぐ脱線…まるでガルシア=マルケスの『百年の孤独』を彷彿とさせるような語り口がたまらない。

海外文学好き、あるいは森見登美彦『熱帯』などが好きな人にぜひ手に取ってほしい一冊です。

またどこかでしっかりご紹介したいですねえ…。

 

 

 

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