雑誌『公募ガイド』の連載を書籍化。必ずその言葉を歌に詠み込む「題詠」と、その言葉から連想される世界を描く「テーマ読」が交互に。短歌の本を眺めるたびに、自分も何かを見、感じ、そしてそれを誰かに伝えるという営みを日々しているはずなのに、浮かんで消える意識はそのまま消え去って誰の記憶にも残りはしない・・・ごく一部でも詠んで文字に残せば面白いかもしれないなどと考えるものの、その気持ちも結局そのまま流れ去ってしまう、ということを繰り返しています。
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